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2010年8月16日月曜日

知恩院御影堂 本上まなみの極私的京都



知恩院HPより
三門をくぐり、急な石段の男坂を登りきると、左手に巨大な屋根を持つ雄大な建築物が見えます。俗に「大殿(だいでん)」と称するこの建物は、元祖法然上人の御影(みえい)をまつることから、「御影堂(みえいどう)」の名を持ち、総本山知恩院の中心をなすお堂です。
寛永16年(1639)徳川三代将軍家光公によって再建されたもので、建築様式は唐様を取り入れた和様、大きさは、奥行35メートル、間口45メートル。周囲に幅3メートルの大外縁をめぐらすというスケールの大きさとなっています。

その壮大な伽藍は、お念仏のみ教えの中心としてふさわしく、昔より多くの参拝客を受け入れてきました。現在でも訪れ合掌する人は多く、特に盆会、彼岸会な どの法要時には、参拝や回向の方々でにぎわいます。毎年、4月には法然上人の「御忌大会」が1週間にわたって、12月には法然上人の御影を拭う「お身拭い 式」が執り行われ、広い外陣が参拝の方々で埋まるほどです。

また、御影堂正面右手上部の軒下には、知恩院七不思議の一つ「忘れ傘」があるほか、外縁と本殿を区切る大扉の落とし金の意匠なども、きめ細かい趣向がこら されていて素晴しいものです。これらの落とし金は、防火のためか、河童、亀など水に関係する意匠が多く見られます。他にも、屋根上にある二枚の「葺き残し の瓦」など、見どころの多いお堂となっています。

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