ページ

2012年2月21日火曜日

神事「オビシャ」

http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/kikaku/nencyugyozi/kaisetu/obisya.htm

オビシャという名前にはどういう意味があるのでしょうか。「御奉射、御備射、御歩射」などの漢字があてられますが、一説では、馬に乗って矢を射る流鏑馬・騎射に対して、馬に乗らない「歩射」であると考えられています。
白い紙に同心円を描いた一般的な的もありますが、面白いのは、墨で「鬼」の宇を書いた的や、三本足の烏や兎などを描いた的も多いのです。古来、中国や朝鮮 半島、日本では、三本足の烏は太陽を、兎や蛙は月を象徴する動物として描かれてきました。このため、オビシャは、「日射」すなわち象徴的に太陽を射て、新 たな年の活性化を図る行事であったのではないか、とする考え方もあります。
このように、本来は弓矢で的を射る弓神事がオビシャ行事の根幹にあったのですが、次第にその形式が薄れて、単に村人達が寄り合い、会食するだけの行事となっている例も多くみられます。



0 件のコメント:

コメントを投稿