中日新聞:豊漁願う日、鯨上がる 尾鷲でハラソ祭り:三重(CHUNICHI Web) via kwout
此の神事の主役と言へばハ ラソ突(銛を打つ者、昔の鯨船のハダシの事である)トモ押、竿取である竿取は小供であるがハラソ突とトモ押は青年団中から選ふのである大晦日の夜、村の各 戸へ歳暮の礼に廻るのはハダシとトモ押で、右に座るのはハダシ左に座るのはトモ押と決つている。竿取とトモ押は「赤じゆばん」を着て居り、ハダシは「赤じ ゆばん」の上に紺の上着を被て船に乗込み、水主も皆思い思いの「赤じゆばん」姿である。
伴僧を送り届けた帰りに、飛鳥神社から突き初 める、適当の地点迄漕いで行くと、「かじ」を廻して船を神社の方に向ける、同時にトモ押はハラソハラソと掛声する、船子達は八挺櫓にすがつてハラソハラソ と交替に噺しながら力の限り漕ぐのである、其の内、時を見計らつて、ハダシは舳先に飛上り、懐手をした侭、肩を左宕に振り、時経て左肩を被ぎ、再び一歩跳 び上つて更に右肩を被ぐ、上体を左右に動かす事は続けられて居り、船子のハラソの掛声も間断なく続いている、ハダシは「赤じゆばん」になり、左手に銛を持 ち、次で右手で銛の柄を支えて、銛を打つ姿勢を取る、此の時、船子の噺すハラソの掛声は、ヨイヨイヨイヨイと変り、一層力を出して漕ぐのである、ハダシは 時を見計らつて「もり」を投げるや否や飛び下つて原の座につき上着を被る、此時、船の舳を廻してハンヤハンヤの掛声と共に、更に沖え漕いで行く、竿取は 「もり」を打つと同時に飛出して竿につけた紐を引き、銛を引上げて元の位置に置く、曽根と古江を終つて帰るのであるが、梶賀では鯨石(小梶賀にあり)から 突き初める、龍宮島・氏神様・浅間様・若宮様・役所の浜・稲荷様・空神様・竈神様等十二所を突いて祝い、最後は浜をついて終ると同時に、船を急廻転して船 を浜え引き揚げる。個人の家でも突いて貰いたいと思えば、酒徳利をつるして目標にして置くと突いて呉れる、其時は青年達にオミキを贈る例になつている。
ハラソ祭りについて 「南輪内村誌」 には次の通り書かれています。
旧暦正月十五日は梶賀浦の御祈祷の日である、延命山地蔵寺では曽 根・古江から伴僧を招いて、大般若経の転読法要を営むのである、此の日海岸には、まん幕を張り廻した船が幾十流の幟や吹流を飾立て、へんぽんと春風に翻し ながら浮んでいる、之れが今日鯨船の祭りに使はれるハラソ船である。昔は赤・黄・青・紫・緑の五色の色とりどり、櫻や牡丹さては菊花或は松竹梅など、花鳥 模様を描いた船を使つていたので、大辺優雅なのであつた、御祈祷が済むと伴僧をハラソ船によつて送って行く。
旧暦正月十五日は梶賀浦の御祈祷の日である、延命山地蔵寺では曽 根・古江から伴僧を招いて、大般若経の転読法要を営むのである、此の日海岸には、まん幕を張り廻した船が幾十流の幟や吹流を飾立て、へんぽんと春風に翻し ながら浮んでいる、之れが今日鯨船の祭りに使はれるハラソ船である。昔は赤・黄・青・紫・緑の五色の色とりどり、櫻や牡丹さては菊花或は松竹梅など、花鳥 模様を描いた船を使つていたので、大辺優雅なのであつた、御祈祷が済むと伴僧をハラソ船によつて送って行く。
此の神事の主役と言へばハ ラソ突(銛を打つ者、昔の鯨船のハダシの事である)トモ押、竿取である竿取は小供であるがハラソ突とトモ押は青年団中から選ふのである大晦日の夜、村の各 戸へ歳暮の礼に廻るのはハダシとトモ押で、右に座るのはハダシ左に座るのはトモ押と決つている。竿取とトモ押は「赤じゆばん」を着て居り、ハダシは「赤じ ゆばん」の上に紺の上着を被て船に乗込み、水主も皆思い思いの「赤じゆばん」姿である。
伴僧を送り届けた帰りに、飛鳥神社から突き初 める、適当の地点迄漕いで行くと、「かじ」を廻して船を神社の方に向ける、同時にトモ押はハラソハラソと掛声する、船子達は八挺櫓にすがつてハラソハラソ と交替に噺しながら力の限り漕ぐのである、其の内、時を見計らつて、ハダシは舳先に飛上り、懐手をした侭、肩を左宕に振り、時経て左肩を被ぎ、再び一歩跳 び上つて更に右肩を被ぐ、上体を左右に動かす事は続けられて居り、船子のハラソの掛声も間断なく続いている、ハダシは「赤じゆばん」になり、左手に銛を持 ち、次で右手で銛の柄を支えて、銛を打つ姿勢を取る、此の時、船子の噺すハラソの掛声は、ヨイヨイヨイヨイと変り、一層力を出して漕ぐのである、ハダシは 時を見計らつて「もり」を投げるや否や飛び下つて原の座につき上着を被る、此時、船の舳を廻してハンヤハンヤの掛声と共に、更に沖え漕いで行く、竿取は 「もり」を打つと同時に飛出して竿につけた紐を引き、銛を引上げて元の位置に置く、曽根と古江を終つて帰るのであるが、梶賀では鯨石(小梶賀にあり)から 突き初める、龍宮島・氏神様・浅間様・若宮様・役所の浜・稲荷様・空神様・竈神様等十二所を突いて祝い、最後は浜をついて終ると同時に、船を急廻転して船 を浜え引き揚げる。個人の家でも突いて貰いたいと思えば、酒徳利をつるして目標にして置くと突いて呉れる、其時は青年達にオミキを贈る例になつている。
東紀州ほっとネット くまどこHPより ※いろいろ出てるので見応えがあります。
http://kumadoco.net/dictionary/report.php?no=154
0 件のコメント:
コメントを投稿