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2010年6月15日火曜日

高千穂 神楽 【3】



内容は、33番から構成される。1彦舞、2太殿、3神降、4鎮守、5杉登、6地固、7幣神添、8武智、9太刀神添、10弓正護、11沖逢、12岩潜、13地割、14山森、15袖花、16本花、17五穀、18七貴人、19八つ鉢、20御神体、21住吉、22伊勢神楽、23柴引、24手力雄、25鈿女、26戸取、27舞開、28日の前。29大神、30御柴、31注連口、32繰下し、33雲下し。

1番・猿田彦命から、6番の日本刀で地に置いた扇の日の丸を突き、赤い長布を揺する地固め、7番の幣による祓いの幣神添(ひかんぜ)までを、「淀七番」と呼ぶ。神々が天孫降臨の場を固めて国造りをしたことを表し、ここまでで願成就とされる。(注連(シメ)引けばここも高天の原よ立つ、集まり給え四方の神々)

8番・武智から13番・地割は、日本刀の剣舞が中心。中国の武当太極拳と同様、片足の脛にもう一方の足の膝をつけ腰を落とした姿勢(歇歩(シュイブー))から高速スピン旋回して斬る動作が多い。腰骨の延長線上に剣を持ち、宮本武蔵の二刀流に似た姿勢で、以後全ての舞に共通して見られる、戸田神影流と呼ばれる。(山は雪、水は氷となり果てて、溶けるかたより立つは白波)

この男性による剣舞部分は面をつけず、直面(ひためん)で舞う。ここの部分で、安産祈願の女性の帯を、舞い手の男性がたすきがけにして背中で結び舞う風習がある。この男と女が帯を交換する部分こそが、子孫繁栄を祈願し、天孫との関係を結んでいた古代人の智恵を示すポイントである。(日向なる二上岳のふもとには、乳ケ窟(チチガイワヤ)に子種まします)

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