高千穂の夜神楽(たかちほのよかぐら)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町に伝わる民俗芸能の夜神楽。毎年11月中旬から2月上旬にかけて、町内のおよそ20の部落それぞれで各部落の氏神を民家等に迎えて奉納される他、町内天岩戸神社の「天岩戸夜神楽33番大公開まつり」(11月3日)や高千穂神社の「神話の高千穂夜神楽まつり」(11月22・23日)も行われ、高千穂神社の神楽殿では一年を通じて観光用に代表的な数番を演じている。国の重要無形民俗文化財。
修験道、陰陽道、仏教、国学、弥生時代の農耕儀礼から縄文時代に遡るような舞まで、日本の文化を織り成すあらゆるものが渾然と共存する様態にあり、日本文化の研究という面で重要な民俗遺産であると考えられている。『古事記』及び申楽(さるがく)の原型を考える時、見過ごせない神事である。
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